あ.い.さ.つ.blog

会いたい人に会う・行きたい所に行く・探したい物を探す・作りたい物を作る

マンウィズ「勝手に」おすすめアルバムランキング【MAN WITH A MISSON】1位~3位

マンウィズこと、MAN WITH A MISSON のメジャーデビュー後のフルアルバムから、勝手におすすめランキングを紹介したいと思います。

 

個人的なロック史ですが、中高生くらいでバンドブーム、社会に出た頃は CDバカ売れ時代、backnumber とかヒゲダンなんかも聴きながら、GLAY、BUCK-TICK、L'Arc〜en〜Ciel、LUNA SEA、等々ベテランバンドに癒されているこの20年くらいでした。

当初からのファンには怒られるかもしれませんが「なんか面白いバンドがあるなぁ…」くらいで2020年を迎えていました。10年勤めた会社を辞める時に、10周年のベストアルバムをリリースしたマンウィズに何かの縁を感じて、改めて聴いてみたら一気にハマり、アルバムを大人買いして現在に至ります。

 

2022年現在リリースされているマンウィズのフルアルバムは以下の通りです。

・MAN WITH A MISSON(2011)

・MASH UP THE WORLD(2012)

・Tales of Purefly(2014)

・The World’s On Fire(2016)

・Chasing the Horizon(2018)

・Break and Cross the Walls Ⅰ(2021)

・Break and Cross the Walls Ⅱ(2022)

あくまで、これから初めて聴くならこの順かなぁ…っていうランキングです。さっそく1位からです。

 

1位 Chasing the Horizon

強力なコンセプトアルバム「Tales of Purefly」、正統派ロックにマンウィズらしいメロディとメッセージを詰め込んだ「The World’s On Fire」に続く5thアルバムは、良い意味で力の抜けたミクスチャーロックに仕上がったと感じます。

個人的なおすすめ1位は、割と断トツで「Chasing the Horizon」で決まりです。

曲調は幅広く、複雑な構成もあるのですが、デジタルサウンドがゴチャゴチャ必要以上にぶつかっていないので非常に聴きやすいです。

 

Tokyo Tanaka(トーキョータナカ)と Jean-ken Johnny(ジャンケンジョニー)のツインボーカルが、マンウィズの魅力のひとつではありますが、このアルバムでは非常にわかりやすくそれぞれの強みを発揮しています。

Tokyo Tanaka は主にサビを担当、メッセージ性の強い歌詞や訴えかけるような想い、包み込むような夕焼けが似合うイメージです。壮大なバラード「Find You」ではフルボーカルで、まさかオオカミに胸を撃ち抜かれる日が訪れるとは思いませんでした。

ギターも兼ねる Jean-ken Johnny は、攻撃的なAメロ、そこでぶっこむのかシャウト、タテでもナナメでもノリのいいラップがピッタリ似合います。ネイティブにしか聞こえない英語も、勉強になります、というレベルではありません。

中盤の打楽器と打ち込みで踊らせるような展開、そこから続くプロテイン系の骨太ロック、アルバムタイトルでもある「Chasing the Horizon」で霧が晴れて、いい気分で一日過ごせると思います。

 

 

2位 Tales of Purefly

Kamikaze Boy(ベース)の発案によるコンセプトアルバムが2位です。

エッジが効きすぎてトゲが刺さりそうな「evils fall」や「When My Devil Rises」だけでなく「higher」 ~ 「Emotions」の元気が出るしかない展開、「Searching life」の、丸太に座ってアコギ、が目に浮かぶカントリー調、流れるような組曲「babylon」

とにかく、聴きどころしかありません。

架空の purefly という物質を巡る物語ではありますが、多彩なジャンルをマンウィズらしく1ボックスにしました!っていう作りだと思います。あまりコンセプトアルバムであることを意識しないで、初めての方にもおすすめできるアルバムです。

 

 

3位 Break and Cross the Walls Ⅰ

当初は2枚組アルバムの予定だった Break and Cross the Walls ですが、2021年リリースの第1弾が3位です。最新作 Ⅱ が最高っていう見方もありますが、初めての方におすすめするなら Ⅰ かな…というところです。Ⅰ と Ⅱ を聴き比べてみると、Ⅰ の方が一発で「あ、この曲カッコいいじゃん」と、メロディが脳内に刻まれるようなキャッチーな曲が多いですね。

1曲目「yoake」がデジタルロックのお手本のように半端ない盛り上げを演出して、最終コーナー12曲目「Remenber Me」のポップスと13曲目 「evergreen」のギターリフで爆発させる構成ががっちりハマっています。

この3曲だけなら、2010年代のアルバムに混じっていても浸透圧がかからなかったと思いますが、メッセージ性の強いこのアルバムにおいては、重要なスパイスになっています。

 

 

14曲のうち半数以上がタイアップという、相変わらずの引力を持っているマンウィズですが、この激動の時代にあって「壁を壊して、向こうに行こうぜ」という意思が感じられる力強い1枚です。